耕うん爪について
爪はどのトラクターやロータリーでも同じですか?
爪は現在約2,000種あり、本機メーカーやロータリ型式により異なります。爪をご注文の際は、必ずメーカー名および本機・ロータリ型式をご確認ください。
新車に装着してくる爪に比べ、補修用の爪の摩耗が早いのはなぜですか?
生産用も補修用も全く同じ爪です。ただ、ロータリが古くなると、ロータリカバー内の塗装がはがれて錆が発生するなど、土が付着しやすくなります。そのため、耕うん時の摩耗に加え、カバー内に付着した土との摩擦により、摩耗がより早くなります。
爪の耐久性について(どれくらい持ちますか?)
爪の摩耗には、圃場環境・作業条件・耕うん時の天候など(含水量など)が関係するため、これらの状況によって耐久性(使用できる時間)は大きく異なります。たとえ同じ圃場でも、作業条件や天候などによっては、耐久性が異なってきます。
爪はどこまで摩耗したら交換が必要ですか?
一般的に爪の最摩耗部の幅が約25mm以下になると、爪の交換時期となります。
爪が均一に摩耗しないのはなぜですか?
サイドドライブのロータリでは、一般的に偏心爪(両サイドの爪)が一番摩耗が激しく、続いてタイヤの後ろ側の爪の摩耗が早くなります。タイヤの後ろの爪は、トラクタの重量によって土が踏み固められ、そのあとを爪が耕うんすることで摩耗が早くなります。
両サイドの爪(偏心爪)の摩耗が早いのはなぜですか?
両サイドの爪は、耕うんによる摩耗に加え、サイドカバーに付着した土との摩擦により、標準爪に比べて摩耗が早くなります。
また、ロータリの両サイドは未耕地を耕うんすることが多い事も要因の1つです。(畔際を耕うんするロータリ右側は特に摩耗が激しい。)
青い爪が耐久性があるのは、焼入れの違いですか?材質の違いですか?
爪の材質はすべて同じであり、また製造工程においても大きな違いはありません。青い爪は、爪取り付け部から緩やかにカーブし、先端は広幅で大きな曲線で形成されており、ナタ爪のような縦方向の摩耗(幅が狭くなる摩耗)に対して面摩耗(厚みが薄くなる摩耗)するため、耕うん性能に必要な爪幅が長く保たれることにより「耐久性に優れている」と言えるのです。
爪交換時にボルトの交換は必要ですか?
爪を取り付ける際、ボルトは非常に強い力で締め付けるため、一度締めるとスプリングワッシャーの変形(潰れ)やボルトの伸びが生じて、緩みやすい状態となります。爪交換サイクルの長い(2年以上)お客様ほど、爪と同時に交換することをおすすめします。
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